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中心市街地の芝生化計画について

2013年10月11日(金)

質問 

 中心市街地の芝生化計画について質問いたします。
 平成23年6月定例会の一般質問におきまして,駅周辺を区割りし,ゾーンごとに線 引きすることで市民の意見が反映されやすいまちづくりが実現でき,誇りに思える町ができ上がっていくのではないかと質問したところ,今後みずからのエリア におきまして個性づくりを考えようとする商店街につきましては,本市といたしましても支援してまいりたいという御答弁をいただきました。
 そして現在,県都デザイン懇話会において中心市街地のエリアを福井駅周辺,西武福 井店周辺,浜町かいわい,福井城址,中央公園,そして養浩館庭園等と分け,それぞれにおける町並み,空間デザインの課題を議論しているようです。さらに, それぞれのエリアをつなぐための議論も盛んに行われておりますが,具体的な政策はまだ決まっていないようです。
 それぞれのエリアをつなぐのにどのような動線が必要か。4つのそれぞれエリアと,足羽山エリアをつなぐのにどのような動線が必要か。私はこの動線をつくるために必要なのは緑以外考えられないと思っております。特に芝生であると考えております。
 さて皆さん,想像してください。こんな中心市街地だったらいかがでしょうか。
 福井駅をおりたら西口駅前広場に芝生が広がり,市民がイベントを開催しています。 西口再開発ビルは壁面緑化され,山のようになっております。プラネタリウムの屋根は平面化され,屋上緑化されています。駅周辺のビルも屋上緑化され,夏は ビヤガーデンを開催しているお店もあります。県庁や市役所も,もちろん屋上緑化され,市民が集う農園になっております。福井駅から県庁,養浩館庭園,郷土 歴史博物館へと続く道の歩道は芝生化され,観光客は福井駅から歩いていきます。路面電車の走る電車通りは歩行者天国となり,道路,電車の路面も含めて芝生 化され,市民が集う町なかの公園のようになっております。北の庄通りから浜町,花月橋,愛宕坂と続く道沿いのビルや家は窓際で植物を栽培するか,壁面緑化 することが外観条例で義務づけられ,福井駅前から歩いて足羽山まで散歩するのに気持ちいいコースになりました。幸橋から花月橋の足羽河原ではフットサル場 が整備され,フットサルのメッカになり,平日は練習,そして土日は試合と,若者があふれています。さらに緑が町中にあふれたことで人が住みたいと思える町 になり,住宅地やマンションもどんどん建つようになりました。そして全国的にも緑のまちづくりが注目され,日本中から観光客が訪れ,従業員の方々が住みや すいということで企業の参入も進み,定住する方もふえてきました。
 いかがでしょうか。市民が集い,交流し,観光客も訪れる,そんなわくわくするような市街地ではないでしょうか。
 そこで質問です。福井駅芝生化計画のうち,

①西口駅前広場の芝生化について

②西口再開発ビルの壁面緑化,屋上緑化について

③駅周辺ビル並びに市役所の屋上の緑化について

④養浩館庭園、郷土歴史博物館までの歩道芝生化について

⑤電車通りや電車の路面の芝生化について

⑥足羽山までの道路沿いの外観条例の制定について

⑦足羽河原のフットサル場の設置について御答弁をお願いいたします。
⑧第2期中心市街地活性化基本計画を今策定中だと思うんですが,緑に関する計画が非常に少ないと感じております。具体的な政策が余り見えません。計画の変更,追加を求めますが,御答弁をお願いいたします。

答弁 

 中心市街地芝生化計画についての御質問にお答えします。
 本市の中心市街地においては緑の不足がたびたび指摘されており,課題と認識しております。
 御指摘のとおり,都市に緑をふやすことは非常に大事なことであると考えており,これまでにもさまざまな施策に取り組んできております。
 また,福井駅西口関連では福井駅西口全体空間デザイン専門家会議において緑のネッ トワークの起点とし,福井の自然を感じることができる植栽を行うことを検討しており,県都デザイン戦略の中でも緑豊かで美しい都市空間の形成といった方向 性が示されております。緑に関する基本的考え方は以上のとおりです。
 続きまして,御質問のありました個別事項について順次お答えします。


①③④⑤駅前広場の芝生化,養浩館庭園,郷土歴史博物館までの歩道芝生化,路面電車の走る電車通りを歩行者天国とし,道路,電車路面を含め全て芝生化された,市民が集う町なか公園にできないかとの御質問についてお答えします。
 駅前広場や歩道など公共空間の緑化につきましては,できる限り取り組むべきと考えております。しかしながら,芝生化については課題があり,場所が限定されます。
 芝生は踏むと枯れてしまい,養生の期間はその場所が使用できなくなります。また,滑りやすいなどの特性からバリアフリーの観点からは,適しておりません。そうしたことから,車両,人が頻繁に通行する福井駅周辺の車道,歩道の芝生化については困難であると考えております。
 路面電車の路面の芝生化は全国でも事例がありますが,自動車や歩行者が通行する部分には不適当であり,それ以外のところにおいては今後の検討課題と考えております。

 

②西口再開発ビルの壁面及び屋上の緑化,駅周辺のビルや市役所の屋上緑化,足羽山までの道路沿いの外観条例制定についてお答えします。
 ビルの壁面や敷地の緑化も都市に緑をふやすための有効な手段ではありますが,大都市とは異なり,投資採算性が高くないことから過大なコスト負担を義務づけることは厳しいと考えております。
 そのような中でも,北の庄通りや浜町を含む中心市街地の幹線道路沿いは平成2010月1日に施行した福井市景観条例に基づく福井都心地区特定景観計画区域内にあることから,建築物を新築する際には玄関先等を緑化することを義務としております。
 一方,ビルの屋上緑化については,土の荷重への対応など費用がかさむという課題があります。さらに,壁面緑化につきましては維持管理の問題も大きいと思います。
 西口再開発ビルにおいても西口交通広場などとの一体的な緑の確保は検討していますが,西口再開発ビルのプラネタリウム部分の屋上は訪れる人の視線を受けとめ興味を引くようなシンボリックな球体とするよう計画しており,緑化可能なスペースはほとんどありません。


⑥⑦続きまして,足羽河原のフットサル場の設置についてお答えします。
 足羽川緑地につきましては昭和60年に都市緑地として都市計画決定を行い,散策や憩いの場としてはもとより,ふくい春まつりなどのイベントの場としても利用され,市民の交流の場として親しまれています。
 平成16年7月の福井豪雨災害に伴う足羽川河川激甚災害対策特別緊急事業の際に,河川空間をどう利活用するか足羽川河川環境整備検討会において協議がなされました。その結果,足羽河原に対するニーズは,自然的景観,安らぎや癒やしを求 める場とされ,幸橋から花月橋間の区間については歴史と文化を感じながら憩える散策の場とすることになったものでございます。
 この検討会の議論を踏まえまして,特定のスポーツ施設を設置するのではなく,どなたでも集え多目的に活用できる自然と触れ合える芝生広場として御利用いただいているところでございます。よって,フットサル場の設置については困難と考えております。


⑧中心市街地活性化基本計画に関する御質問にお答えいたします。
 現行の第1期の福井市中心市街地活性化基本計画の中では足羽川沿いの緑化修景を 行ったさくらの小径・浜町通り界隈整備事業などを実施しました。策定中の第2期中心市街地活性化基本計画にも緑の整備を主目的とする事業のほか,基本的な 考え方にも歴史,文化に加え,緑豊かな空間形成が重要と位置づけていることから,この考え方に基づき,さまざまな事業に取り組んでまいります。

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